「厳密に言うと映画ではないが、映画枠で感想を書いてしまおう」
「これはなんだい?」
「リカちゃん人形の人形アニメーションだ」
「スーパードールリカちゃん?」
「それとは別のものだ」
「どうだった?」
「コララインとボタンの魔女などと比較すると、驚くほど話の中身がない。でも、これで良いのだと分かった。スーパードールリカちゃんだと敵と戦ってしまうから、それなりに物語が必要だ。でも、この作品は、人形が動くことそのものが魅力なのであって、物語にはほとんど意味がないのだ」
「本来なら動かない人形が動くことが驚きなのだね」
「そう。あくまで、オモチャのリカちゃんが動く。そして、オモチャのリカちゃんに存在する設定上の父母や妹やお友達や彼氏が登場して動く。それだけでもう意味があるのだろう」